2016年12月7日水曜日

影のバース新拡張『バハムート降臨』 新システムとか新カードどかその1

力の化身ンンンン!!

 つい先日HS新拡張仁義なきガジェッツァンがリリースされたばかりですが、シャドウバースの新拡張である『バハムート降臨』が発表されました。実装は12月29日ということでギリギリ年内に合わせてきました。予定通りならば、4ヶ月刻みとのことだったので1月に新拡張実装だろうなぁと思っていたので正直ビックリです。

 前回の拡張『ダークネス・エヴォルブ』では、その名の通り進化システムに付随した効果をもつカードが数多く発表されましたが、今回の『バハムート降臨』では、”エンハンス”という能力がメインとなるようです。



氷獄の呼び声

5コスト...相手のフォロワー一体を破壊する。
エンハンス8;その後、サタンズサーヴァント1枚を手札に加える。














 今回発表された新カードである氷獄の呼び声を例に説明すると、5PPの場合に使えば普通の単体除去、8PPのときに使うと除去+サタンズサーヴァント(5コスト13/13)を獲得するという効果になります。このエンハンス効果は自分で発動させるかどうかの選択はできない(余剰PPがあればエンハンス効果は即時発動)とのことなのでエンハンスカードのプレイングには注意が必要です。では他の新カードも見ていきましょう。まだ発表されたカードが少ないので文章ましましで書いています。
文字を読むのが嫌いな人は効果だけ呼んで読み飛ばすのをオススメしますよ!



エルフ



古き森の白狼

8コスト...突進
ラストワード"次の自分のターン開始時、コスト最大のエルフカード(古き森の白狼を除く)をランダムに1枚、自分の手札に加え、そのコストを0にする。"













 なかなかおもしろそうなカードが追加されました。現状使用されているエルフのメイン高コストカードと言えば、せいぜい6PP帯でありそれ以上のカードはほぼ見向きもされていません。
 古き森の白狼とのシナジーで注目すべきエルフの高コストカードといえば、初期レジェンドカードであるローズクイーンとの相性を考える人は多いでしょう。白狼と同じ8コストで、自分の手札のフェアリーを2コスト3ダメージのスペルに変換する能力を持っています。効果としては強力ですが、手札にフェアリーがなければもちろん意味がない、8コストというのは相当重くローズクイーンを出したターンはほぼ何もできないという弱点を抱えています。しかし、古き森の白狼によって0コストになった場合、自分の好きなタイミングでフェアリーを火力に変換することができ、そのまますぐに火力を使うことができるようになります。また、古き森の白狼自体に突進がついているため相手の盤面を処理しつつ薔薇を展開するまでの時間を稼ぎやすくなったようにも考えられます。
 しかし現在のメタは大体8ターン目までに体力を削りきる展開も多く、ローズクイーンをフィニッシャーとして想定するのであればやや悠長過ぎるのではないでしょうか。
 ではローズクイーンではなく、9コストの白銀の矢はどうでしょうか。こちらの効果は"カードを1枚引く。その後、相手のリーダーかフォロワー1体に自分の他の手札の枚数と同じダメージ。"というものです。最高9ダメージのヘルスを0コストで削れるのはかなり魅力的です。ローズクイーンのようにフェアリーを手札にもっている必要はなく、薔薇の一撃に必要なスペルコストもかかりません。現状のメタに合わせて考えるならば、個人的にはこちらのほうが使いやすいのではないかと思います。
 注意すべき点は効果がラストワードという点でしょうか。シャドウバースでは自らのフォロワーを自らのスペルで破壊する手段に乏しく、相手のフォロワーにぶつけて破壊、または相手のスペルによるものがほとんどです。ウルズならばエルフでも自らのフォロワーを破壊することが可能ですが、ウルズの召喚には4PPが必要であり、8PPの古き森の白狼とは同時に使えません。ラストワード持ちが最も警戒すべきなのは消滅の存在であり、とりあえず盤面に召喚しておこうというプランは痛い目をみるかもしれません。相手がフォロワーに依存しないデッキ、または低攻撃力のフォロワーを横に並べるデッキなどでは効果が発動できずにそのまま負けてしまうといった悲しい結果も想定しておく必要がありそうです。


 
クリスタリア・リリィ

2コスト...ファンファーレ”エンハンス6;相手のフォロワー1体をスノーマンに変身させる。”















 スノーマンは1/1のトークンカードであり、ほぼ単体除去といってもいい効果でしょう。現在エルフが用いる単体除去は、どのデッキにもほぼ採用されている5PPのスペル死の舞踏です。このカードを死の舞踏と比較するならば、1PP増えた代わりに除去しつつ、2/2を盤面に置くことができるということでしょうか。単体除去の平均PPは5であり、2/2のフォロワーの平均PPは2であることから考えて、クリスタリア・リリィのエンハンス効果を発動するのであれば、1PPお得かなぁと考えられますが、相手の盤面には1/1のトークンが残るので実際は0.5PPお得ぐらいかもしれません。エルフの他の2PPフォロワーは、フェアリーウィスパラー、リノセウス、リザ、フェアリーウィスパラーと競争率が高いので現状ではクリスタリア・リリィを採用する必要性はあまり感じられません。死の舞踏だけでは単体除去が足りない環境が来るのであれば、活躍の場がでてくるかもしれません。


ロイヤル



サブリーダー・ゲルト

2コスト...ファンファーレ"自分の場に指揮官・カードがあるなら+1/+0して守護を持つ。"















 ロイヤルの2コスト守護持ちといえば、歴戦のランサーが挙げられます。歴戦のランサーと比べると、サブリーダー・ゲルトは場に指揮官がいれば歴戦のランサーより攻撃力が1高くなります。歴戦のランサーがロイヤルのデッキのほとんどで採用されているのは、守護がついているからであり、1コストの指揮官カードがない現状では2ドロップ時点でサブリーダー・ゲルト歴戦のランサーに比べるとあまり魅力を感じられません。もし1コスト指揮官カードが追加されれば2コスト3/2守護持ちは相手にとって脅威になると考えられますが、2コストに優秀なミニオンの多いロイヤルでは入る隙間のないカードのような気がします。




シーフ

3コスト...交戦時"カードを1枚引く。"
















 "交戦時"というのは『バハムート降臨』で追加される新しい効果だそうで、『相手のフォロワーを攻撃するとき、または相手のフォロワーに攻撃されるとき』に発動する能力だそうです。つまり3マナ2/2、最低でも1ドロー(スペルで除去されなければ)運が良ければそれ以上のドローができるフォロワーということになります。ロイヤルのドローソースを内蔵したフォロワーといえば2コストのメイドリーダー、5コストのアドバンスブレーダーの2種が採用されています。ロイヤルは比較的低コストのフォロワーを多くいれるデッキが多いのでドローソース内蔵のフォロワーはなかなか相性がいいのではないでしょうか。しかし現在のドローソース内蔵フォロワーは2種で十分足りているようにも思えます。またこの2種とは違い、"交戦時"という能力のこともあってスペルで除去されればドローすることはできません。
 他のロイヤルの3コストフォロワーは、アセンティックナイト、ノーヴィストルーパー、フェンサー、冷酷な暗殺者が主に採用されています。どれもそれなりに優秀なカードであり、これらを入れ替えてまでシーフを採用するかと考えると少し微妙な気もします。それでもドローソースを内蔵したフォロワーは魅力的であるので3枚差しはともかく、1~2枚の入れ替えは検討しても良いかもしれません。


ウィッチ



マナリアウィザード・クレイグ

2コスト...ファンファーレ"スペルブーストを持つ手札のフォロワー1枚を2回スペルブーストする。"















 スペルブーストされると強いフォロワーをまず考えてみましょう。ルーンブレードサモナーは純粋にスタッツが上昇します。ライトニングシューターミスリルゴーレムなら除去につながります。フレイムデストロイヤーは召喚コストを下げることができます。しかしスペルブーストを主にする超越デッキでは、フレイムデストロイヤー以外のスペルブースト持ちフォロワーはほとんど採用されていません。そしてデッキのほとんどはスペルブーストを持つスペルカードで占めており、フォロワーしかスペルブーストできないカードの必要性はあまり感じられません。現状のウィッチのデッキでは採用の可能性がかなり低いカードであると思います。もし非常に強力でフィニッシャーにつながるようなスペルブースト持ちのフォロワーが追加されるのであれば採用の余地はあるかもしれません。

ドラゴン



サラマンダーブレス

2コスト...相手のフォロワー1体に3ダメージ。
エンハンス6;その後、相手のフォロワーすべてに2ダメージ。














 海底都市王・乙姫に対する完璧な回答を持つスペルがドラゴンに手渡されました。ドラゴンの全体除去と言えば、龍の翼、灼熱の炎、ファフニールといった自分のフォロワーも巻き込んでしまうものだけでしたは、このカードは相手のフォロワーのみとなっています。エンハンス以前の2コスト3点というのも処理スペルとしてはなかなか使いやすい性能で、ミッドレンジ~ランプのドラゴンデッキにはまず採用されるカードだと考えられます。


ネクロマンサー


冥府神との契約

3コスト...体力4以下の相手のフォロワー1体を破壊する。
エンハンス7;その後、プルート1体を出し、その攻撃力/体力をそれぞれ、破壊したフォロワーの攻撃力/体力と同じだけ+する。













 ネクロマンサーはもともと除去スペルがかなり豊富であり、3コスト帯では2枚の除去スペルがあります。3点火力のソウルハント、ネクロマンス4以上を使うことで体力4以上を破壊できる死の一閃。この2種類の除去スペルと比べると冥府神との契約は無条件で体力4の相手フォロワーを除去することができ、純粋な処理能力はこれらの除去スペルを上回ると考えられます。そしてエンハンス効果はネクロマンサーのレジェンドカードであるプルートを召喚するというもの。プルートの弱点としてはウルズに効果をかけられてしまうと1/1になってしまうため、8PPをフルに使ってひっくり返した盤面を結局また不利な状況にされてしまうことが多々ありました。しかしこのカードの主な目的は体力4以下の除去スペルであり、エンハンス効果はちょっとしたおまけ程度で考えて良いと思います。7コストでX/5のフォロワーが出てきても正直微妙な気がしてなりませんけども...。


ヴァンパイア


マステマ

5コスト...必殺,このフォロワーは守護を持たないフォロワーを攻撃不能。















 一見かなり攻撃先が限定されているように見えますが、相手のリーダーには攻撃可能です。5コストにしてはかなりスタッツが高く、放置しておくにはあまりにも危険なフォロワーです。先行5ターン目で進化を使用した相手のフォロワー除去ができる盤面はあまりないかもしれませんが、ほぼ守護持ちに近い存在感を出すことが可能であるように考えられます。ちなみにヴァンパイアの5マナにはビーストドミネーターという同じスタッツを持ったレジェンドフォロワーが存在しますが、あまりに微妙な能力のせいでほとんど使われていません。ただでさえ影が薄いのに、マステマの登場で更にその影を薄くしそうです。霧散してしまいそうです。


ビショップ



マスターレディセージ

3コスト...自分のターン終了時、自分のアミュレットすべてを1すすめる。















 能力がターン終了時、という部分に注意すべきでしょう。現在猛威を振るうビショップのアミュレットである獣姫の呼び声や疾走持ちフォロワーが召喚されるアミュレットでは、ターン終了時にアミュレットが破壊されてしまうと疾走というメリットを活かすことができません。獣姫の呼び声はカウントダウン3と長いため、マスターレディーセージの能力を活かしやすいと考えられますが、詠唱:白翼への祈り詠唱:神鳥の呼び笛といったアミュレットが盤面にある場合は、マスターレディーセージのプレイには慎重になる必要がありそうです。
 とはいえ、疾走フォロワーを召喚する以外のアミュレットにはかなり相性が良く、1ターン目に詠唱:聖なる願い、2ターン目に獣姫の呼び声、3ターン目にマスターレディーセージとテンポよくドロップできれば、手札と盤面のアドバンテージを大きく取れた状態で4ターン目を迎えることができそうです。ビショップのフィニッシャーである封じられし熾天使のカウントを加速させることもできるので、同じ3コストフォロワーである見習いシスターと入れ替え、もしくは差し替えが多く見られるでしょう。

ニュートラル



バハムート

10コスト...ファンファーレ"他のフォロワーすべてと、アミュレットすべてを破壊する。"
相手の場にフォロワーが2体以上いるなら、このフォロワーは相手のリーダーを攻撃不能。













 新拡張の名前を飾るにふさわしい能力だと思います。まさに暴力の化身といったところでしょうか。とはいえ、大体8マナ帯で決着がついてしまう現在のメタでは、全体を除去できたところで次の
ターンバハムートの横をすり抜けて顔面を直接殴られ沈んでしまう場面が目に浮かびます。ただエイラの祈祷冥府への道といった処理の難しいアミュレットを焼き払えるのは魅力的な点であるといえるでしょう。
 10PPというのはあまりにも重たすぎるコストのように見えますが、重コストを踏み倒す方法がない訳ではありません。今回追加されたエルフの新レジェンドカードなら0PPで発動できますし、ドラゴンのアミュレットである鳳凰の庭園があれば5PPで召喚できる上に、鳳凰の庭園を破壊することで相手にだけ不利を押し付けることが可能になります。もしかしたら鳳凰の庭園がネタカードではなくなる可能性も十分にあるのではないでしょうか...。



氷獄の呼び声

5コスト...相手のフォロワー一体を破壊する。
エンハンス8;その後、サタンズサーヴァント1枚を手札に加える。














 
 平均的な単体除去スペルに何かしらの効果をつけるのはシャドウバース界において見慣れた光景となりました。今回は余剰3PPを払うことで手札に5コスト13/13を手に入れることができます。召喚できるのは次ターン移行になるのは言うまでもないですが、8PP帯で単体除去以外の行動ができないというのはなかなか苦しい行動のようにも思えます。8PPを単体除去だけに使ってどうにかなっているならわざわざ氷獄の呼び声を使う必要性を感じられないし、どうにも死の舞踏を超えるカードになるとは思えません。2Pickで坊主めくり状態になっているときこのカードを引いたときは死の舞踏よりも勝利を確信できそうではありますが、構築ではいまいち入るところを想像できません。


 前回の記事でハースストーン新拡張『仁義なきガジェッツァン』のカードレビュー記事を書いたのですが、どうもカードの画像をたくさん並べたり、既存の記事の途中に画像を差し込むと表記がおかしくなってしまうことが多々あったので、結局カードが発表される度こまめに書いていったほうがいいという結論に至りました。ハースストーンに比べると随分丁寧に書いているように思われるかもしれませんが、まだ発表されたカードが少ないうちに記事としてまとめたからであって決して差別している訳ではありません。正直ハースストーンレビューのようなおふざけレビューを求められている気がしてなりませんが、たまには真面目に文章を書きたくなることもあります。そして真面目に書いた文章を真面目に読んで頂きたいときもあるのです。
 あとヘッダーとテンプレートで設定しただけですが背景も変えました。今更ですけど黒背景に白文字って目チカチカしますよね(笑) 読者に優しいブログを心がけていきます。
 あとデマ(多分)の新カード情報がツイッターに溢れてもう何も信じられないので公式ページに乗り次第書くことにします。ヨロピクね!

4 件のコメント:

  1. おふざけが足りない

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    1. 正直このブログに求められてるのはおふざけだと思うね

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  2. こっちのデスウィング手札捨てないしスタッツ1多いししゅきぃ・・・

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    1. 今の環境じゃ微妙に思えるけど流石に活躍できる環境にしてくるはずや KMR頼むで

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